最近の動向

― 鋭意取材中!!柳原三佳・日本の検視・司法解剖の問題を斬る!―
死因究明


■ 2007年09月新刊発売

 東日本大震災が1年経った時点で約1万6000人にのぼる犠牲者が身元を確認されてい る。膨大な数の犠牲者が名前を取り戻し、家族のもとへ帰ることができたという事実 の裏側には、さまざまな立場の歯科医師たちによる献身的な身元確認作業があった。 遺体安置所での苦闘、津波によるカルテ流出の混乱、いまなお続けられている照合 作業、そして身元究明システムの問題点……歯科医師たちの生々しい証言によって明 かされる「3・11 身元究明」を記録したノンフィクション。

プロローグ
第1章 遺体の「歯」が語るもの 歯科法医学者・斉藤久子の証言
第2章  凍りついた口を開いて 岩手県警察歯科委員・菊月圭吾、熊谷哲也の証言
第3章  泥まみれのカルテ 釜石市 ささき歯科医院  院長・佐々木憲一郎の証言
第4章  名前を取り戻した遺体 岩手県警察歯科委員・狩野敦史の証言
第5章  ”原発下”という戦場で 福島県歯科医師会・工藤祐光、千葉県警察歯科医師会・大森基夫の証言
第6章  遠く離れた場所で闘うものたち
第7章  「使命」と「責任」の原点
エピローグ
取材を終えて

【最新ニュース】
犯罪死、もう見逃さない 死因究明2法、今国会成立へ(2012年4月23日 Yahooニュース)

2008年4月名古屋のNHK番組「ナビゲーション」に出演しました。
今問題となっている死因究明についてコメントを求められました。

●2008年9月12日に大阪弁護士会で開催された講演の模様を伝えるNEWS

大阪弁護士会と犯罪被害者支援委員会は12日、大阪市北区の大阪弁護士会館で、「わが国の死因究明制度の実情とその問題点」と題して、講演会を開いた。この日の講演会の呼びかけ人は弁護士で、参加対象者も弁護士。
講師に招かれたのは、年間160〜180体の死体解剖を行い、現場から現在の死因究明制度の危機的状況を指摘し続けている法医学者の岩瀬博太郎氏(千葉大学大学院医学研究院法医学教室教授)と、遺族の取材や海外の死因究明制度の取材をとおして、わが国の実情と問題点を雑誌やテレビなどで訴えているジャーナリストの柳原三佳氏。
【PJ 2008年09月17日】

http://news.livedoor.com/article/detail/3822297/


●「医事新報」に細川律夫衆議院議員の政策秘書・石原憲治氏の論文が掲載されています。
日本の死因究明制度の問題点と改正に向けての具体的な提言が網羅されてています。
>>>詳しくはこちらから(pdf)

柳原三佳・週刊現代連載「葬られた“変死体”事件簿」

●丸谷事件 『スーパーJチャンネル/真実の行方』(2011年4月14日放送) 】
柳原三佳執筆の記事(「週刊現代」)はこちらをご覧ください。

第1回 和歌山 中3男子「怪死」事件 各ページ
第2回 福 岡 41歳米国人「怪死」事件 各ページ
第3回 愛 知 県警職員「怪死」事件 各ページ
第4回 宮 崎 22歳男性「車中怪死」事件 各ページ
第5回 神奈川 川崎11歳少女「怪死」事件 各ページ
最終回 北海道 14歳少女「事故死」事件 各ページ

この事件は、私が「死因究明問題」に取り組むきっかけとなった事件のひとつで、遺族は当初から、「解剖の傷跡がないのに、解剖したことにされている」と訴えてきました。しかし、数多くの問題点を残したまま、2007年に裁判が終結しています。

このサイトの中に、柳原三佳執筆の記事が紹介されています。

●誰が死んだかわからない国 「身元不明」大国ニッポン 個人識別率の低さに緊急警告!(週刊朝日 2010年09月03日号配信掲載)
日本では身元のわからない死者約1万7千人が、「お骨」の状態で引き取り手を 待っ ている。しかし、他国から見れば、これだけ多くの「身元不明死者」が存在する日 本は異常な国だ。「歯」による個人識別が進む国では、ほとんど身元不明者は出な い。日本に数少ない歯科法医学者たちは、日本の個人識別率の低さは「外国ではありえ な い」と訴えるのだ。 記事のPDFファイルはこちら

「日本の論点2009」(文藝春秋社)に柳原三佳の論文が掲載されています。

●「朝日新聞」(2009.8.25)の『私の視点』に、柳原三佳の記事が掲載されています。タイトル「子供の虐待死 死因の情報を共有し防止を」 記事のPDFファイルはこちら

■ 2007年09月新刊発売

 「本当の死因は体を開いてみなければわからない!」司法解剖医が明かす死因究明の 事情。年間15万体の「変死体」のうち、司法解剖されるのは僅か5000体あまり。日本 は先進国で最も死因究明が遅れた国だった!

−目次−
  1. あまりにお粗末な「死因究明」の現状
  2. 本当の死因はどこに?
  3. 遺族の思い、法医学者の使命
  4. 見逃される保険金、薬毒物殺人
  5. もの言えぬ乳幼児の死因解明と「法歯学」
  6. さまざまな「死」を考察する
  7. 医療事故死はどう扱われていくのか
  8. 日本の「死因統計」は信用できるか

■ 2005年09月発売

 解剖を怠り、人の死をないがしろにする警察・司法当局のずさんな実態を告発する!!
 あなたの人生の末路はこうして弄ばれる!

−目次−
  1. 警察と学校に奪われた「息子の未来」
  2. 「夫の死」は“カラ解剖”で裁かれたのか
  3. 法医学教室の実像
  4. 変死体とは何か
  5. 「木村事件」その後・・過ちを認めた北海道警察

■ 2010年09月新刊発売

 

© 柳原 三佳