14日の夜は、おばあちゃんの家に孫やひ孫が30人近く大集合し、お庭でバーベキューを楽しみました。そして、いつのまにか、おじさん、おばさんになってしまったいとこたちと、楽しく飲み明かしました。
そして翌15日(敬老の日)は、宝塚市長の表敬訪問の儀式が行われました。おばあちゃんは胸元にかわいいコサージュのついた薄いグレーのワンピースをおしゃれに着こなして、しっかり挨拶をしていました。
「本当に、すべてがありがたいんです。いやなことはひとつもありませんの。私みたいな幸せ者はいませんわ」
そういって、満面の笑みを称えていました。
おばあちゃんの顔を見ているだけで、みんなの顔もほころびます。
100年生きてきたからこその笑顔……、若い者にはまだまだ真似はできません。
<100歳のお祝い会を終えた綾子おばあちゃんからの挨拶文>
夕暮れどき、涼しい風が立つとホッと息をつく日々。お元気でいらっしゃいますか。
昨年6月には私、綾子の白寿の祝を皆様方に遠方よりご来訪いただきまして、有難うございました。
お陰様で本日、9月15日敬老の日、雲雀ケ丘の自宅にて宝塚市長のお祝いの御挨拶を受け、なにか年寄りになった気がいたします。
この紅葉は、私(綾子)が米寿祝に庭に種を植えたものでございます。紅く色づく頃、10月2日の誕生日で101歳になります。
ぼつぼつ老後のことを考え、貯金をせねばならぬ歳かなと思います。
私の葬儀の日時を自分ではお知らせできませんので、100歳記念の写真をお送りさせていただきます。
息子も嫁も娘も孫もひ孫も皆、優しくて幸せな100年間でございました。
あなた様も私の歳まではお元気でご自愛くださいませ。
明治36年10月2日生まれ 佐野綾子
*手紙には、紅葉の葉っぱが貼り付けてありました。
おばあちゃんからのお手紙を読むと、なんだか元気が出てきます!
人生、まだまだこれからですね(孫娘の三佳)