3月19日(木)は、自民党・公明党の議員で結成された、「異状死死因究明制度の 確立を目指す議員連盟」第3回勉強会で、千葉大学大学院法医学教室の岩瀬博太郎教 授とともに、講演してきました。 衆議院第二議員会館の会議室には、議連に属する議員さんたちのほか、内閣官房参 事官、警察庁刑事局捜査一課課長、法務省刑事局刑事課局付、厚生労働省医政局医事 課課長、文部科学省高等教育局医学教育課課長といった行政関係者、新聞社、テレビ 局などマスコミ関係者が集まり、私たちの話に、真剣に耳を傾けてくださいました。
まず、冨岡勉議員による開会の挨拶、そのあと、保岡興治議員による挨拶と続き、 まずは岩瀬教授が、「死因究明の原則」と題した講演をされました。岩瀬教授は現役 の司法解剖医として、解剖の必要性を説明しつつ、現場の窮状(人と予算の不足、シ ステムの未熟さ)などを、具体的に訴えられました。 続いて、私・柳原三佳は「誤認検視が生む二次被害の現実」という演題で、これま で取材させていただいたケースとご遺族の声を紹介。また、海外の死因究明制度につ いて報告しました。
岩瀬教授と柳原のツーショット写真
限られた時間ではありましたが、講演終了後には行政サイドの意見を聴くこともで
き、国会議員の方々も、「実例を聞き、改めて大きな問題であることを痛感した。速
やかに制度改革に向けて取り組んでいきたい」といったコメントをくださいました。
ここへきて与野党がともに死因究明問題への取り組みに力を注いでいることに、と
ても希望がわいてきます。
これ以上、苦しむ遺族が生まれないために、そして犯罪の見逃しが起こらないため
にも、是非党を超えて力を合わせて頑張っていただきたいと思っています。