【No.19】交通事故の過失とは何か?
警察官が行う交通事故捜査は、この交通事故を防ぐには運転手としてどうすればよかったのかを明らかにすることである。注意義務を運転手として何故果たせなかったのかが過失である。自動車事故の場合は、例え死亡事故であっても、この人を殺してやろうという故意があるわけではない。死亡させるに至った過程で注意義務を怠ったために結果が生じてしまったということであり、その点では故意犯は全く異なる。その部分は被害者遺族が納得できない部分であると思う。過失犯とは非常に難しい。交通事故では怪我をしたからといって必ず被害者ではない。
再生時間:00:06:17:11
【出演】
元さいたま地方検察庁検事 依田隆文
元宮城県警察交通警察官 佐々木尋貴
【インタビューアー】
交通ジャーナリスト 柳原三佳
私(佐々木尋貴)は交通事故の調査を始めてから多くの被害者や遺族の方々、弁護士と接する機会がありました。そこで気付いたことがあります。
私がこれまで警察という捜査側で交通事件事故処理していた時、何ら疑問に感じず、ごく当たり前のことだと思っていたことが実は被害者、遺族には全く未知の世界だったことが沢山あったのです。その未知の世界ゆえに抱く不安や疑問に何年もの歳月を悩み続けている方もたくさんおられました。
ちょっとした知識を得るだけで解決できる不安や疑問はたくさんあります。
この動画は長年交通事故被害者、遺族、司法問題などを取材してきたジャーナリスト柳原三佳氏がインタビューアーです。彼女が見てきた多くの被害者、遺族が抱いている不安や疑問に元さいたま地方検察庁交通部長検事依田隆文氏と元宮城県警察交通警察官佐々木尋貴が端的にお答えしています。
関心のあるところからお入りください。