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あまり報道されない重傷事故の「その後」 被害者の母親と、足切断の男性が語った苦難

柳原三佳 | 2020.12.15

 全国で起こる交通事故。年間の死者数は3000から4000人で、けがをする人は毎年約50万人にのぼる。
事故で重傷を負った被害者が、その後どうなったかについてはほとんど報道されない。
今回、娘が車にはねられた母親と、追突事故で足を切断した男性を取材。事故後の想像を絶する苦しみや、損害賠償をめぐる保険会社との裁判について聞いた。
(取材・文:ノンフィクション作家・柳原三佳、撮影:加藤誠夫/Yahoo!ニュース 特集編集部)

娘を襲った突然の事故

 「交通事故のニュースは毎日のように流れています。でもまさか、自分の娘が事故に遭うとは思いませんでした。過酷な “その後”があることも、知りませんでした」 涙ながらにそう語るのは、首都圏在住の山本恵子さん(40代・仮名)だ。次女の真由さん(20・仮名)が事故に遭ってから4年が経過した。当時の記憶がときどきよみがえり、胸が締めつけられるという。

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