大反響シリーズ連載Vol.4『これでいいのか交通行政』
「なぜ起こったのか?」が事故対策の根本だ
視界を遮っていたガードレールの恐怖
現在の交通事故処理は、基本的に運転者が「被疑者」となり、過失割合についても、当事者同士で100%を二分するというパターンが一般的である。しかし本来は、「なぜそこで事故が起こったのか?」という根本的な原因をもう一歩踏み込んで分析し、もし道路環境にも問題が認められる場合は、積極的に改善していく必要があるのではないだろうか。構造的な交通事故を防止するために、今、さまざまな取り組みが行われている。
- 週刊朝日 1998.11.6 -