大反響シリーズ連載Vol.3『これでいいのか交通行政』
暴走族排除用「ストップアイ」が招く転倒事故
「危険」を承知の「安全対策」は許されるのか
東京の有明埠頭でバイクの青年が転倒。前から走ってきた大型トレーラーにひかれ死亡した。警察は、「ローリング(暴走)族の無謀運転による自損事故」として処理したが、亡くなった青年はローリング族ではなかった。しかも、現場の交差点には、暴走族を排除するための障害物として、無数の「ストップアイ」が埋め込まれていたのだ。遺族は現在、道路管理者である東京都の責任を問う裁判を起こしているが、行政の暴走族対策は、本当にこれしかなかったのか。
- 週刊朝日 1998.10.16 -