大反響シリーズ連載(告発連載ルポ)
『こんな自賠責保険ならいらない 1997.5.9-16』
何を根拠に死んだ被害者に100%の過失
裁判でも報われぬ遺族の無念
前回、自動車損害賠償責任(自賠責)保険は、被害者の救済を目的にしているのに、被害者に過失があったとして保険金がまったく支払われない例が多いことを紹介した。しかも死亡事故で、その割合が異常に高くなる。
「死人に口なし」で、生き残った加害者に有利な判断を下す例が多いからだ。なぜそんなことがまかり通っているのか。
保険金の支払額を決める自動車保険料率算定会(自算会)の内部マニュアルをもとに事故調査の実態に迫る。
1997.5.9-16 週刊朝日