JAFメイト連載vol5
交通事故をなくしたい
失われたかけがえのない命を胸に、歩き続ける人々の物語。
過労運転の危険を訴え続けて・・・
レースが好きだった三男の禎三さんが、父と同じ医学の道を歩むことを決意したのは、20歳を過ぎてからのことでした。レースも続けながら勉強を重ね、医大に進学し、31歳で医師国家試験に合格。同年の秋に婚約者との結婚も決まっていました。
それからわずか2か月後、懸命に努力して掴んだ夢は、一瞬のうちに断たれてしまいました。
医師仲間と長野県をツーリング中、中央線を突破してきた車に正面衝突され、木曽川に転落し即死。仲間の3人も骨折などの重傷を負ったのです。
JAF Mate vol.5 2017.5