ジャーナリスト・ノンフィクション作家 柳原三佳オフィシャルサイトHP

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コロナ対策に尽力「理化学研究所」と佐野鼎の接点

『開成をつくった男、佐野鼎』を辿る旅(第34回)

2020.3.21(土)柳原 三佳 コロナ対策に尽力「理化学研究所」と佐野鼎の接点 新型コロナによる日本国内の混乱はまだ続いている。五輪は予定どおりに開催できるのだろうか(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

 新型コロナウイルスの感染拡大をくいとめるため、専門家の方々が日々、懸命な取り組みをされています。

 3月10日の『読売新聞』は、以下のような見出しの記事を報じました。 『新型コロナ 血液から抗体検出 横浜市大 検査キット開発に光=神奈川』

 内容を簡単にまとめてみると、 <3月9日、横浜市立大の梁明秀教授(微生物学)らの研究グループは患者6人の血液を調べ、新型コロナウイルスだけに反応する特殊な抗体を検出した。抗体を調べることで、15~30分という短時間で感染の有無が確認できた。県衛生研究所と理化学研究所のグループも新型コロナウイルスの迅速な検査方法の開発を進めている>  とのことです。

 また、2月27日には、すでに理化学研究所のサイトで、

<今般、神奈川県衛生研究所が新型コロナウイルスの3株をダイヤモンド・プリンセス号の乗船者の検体より分離することに成功し、それを用いて、神奈川県衛生研究所と理化学研究所が新型コロナウイルスの迅速検出法を開発しましたので、お知らせします>

 という広報がなされていました。

【JBPress(連載記事)はこちら】
(第34回)コロナ対策に尽力「理化学研究所」と佐野鼎の接点

佐野鼎

【連載】

(第1回)昔は男女共学だった開成高校、知られざる設立物語

(第2回)NHK『いだてん』も妄信、勝海舟の「咸臨丸神話」

(第3回)子孫が米国で痛感、幕末「遣米使節団」の偉業

(第4回)今年も東大合格者数首位の開成、創始者もすごかった

(第5回)米国で博物館初体験、遣米使節が驚いた「人の干物」

(第6回)孝明天皇は6度も改元、幕末動乱期の「元号」事情

(第7回)日米友好の象徴「ワシントンの桜」、もう一つの物語

(第8回)佐野鼎も嫌気がさした? 長州閥の利益誘導体質

(第9回)日本初の「株式会社」、誰がつくった?

(第10回)幕末のサムライ、ハワイで初めて「馬車」を見る

(第11回)これが幕末のサムライが使ったパスポート第一号だ!

(第12回)幕末の「ハワイレポート」、検証したら完璧だった

(第13回)NHKが「誤解与えた」咸臨丸神話、その後の顛末

(第14回)151年前の冤罪事件、小栗上野介・終焉の地訪問記

(第15回)加賀藩の採用候補に挙がっていた佐野鼎と大村益次郎

(第16回)幕末の武士が灼熱のパナマで知った氷入り葡萄酒の味

(第17回)遣米使節団に随行、俳人・加藤素毛が現地で詠んだ句

(第18回)江戸時代のパワハラ、下級従者が残した上司批判文

(第19回)「勝海舟記念館」開館! 日記に残る佐野と勝の接点

(第20回)米国女性から苦情!? 咸臨丸が用意した即席野外風呂

(第21回)江戸時代の算学は過酷な自然災害との格闘で発達した

(第22回)「小判流出を止めよ」、幕府が遣米使節に下した密命

(第23回)幕末、武士はいかにして英語をマスターしたのか?

(第24回)幕末に水洗トイレ初体験!驚き綴ったサムライの日記

(第25回)天狗党に武士の情けをかけた佐野鼎とひとつの「謎」

(第26回)幕末、アメリカの障害者教育に心打たれた日本人

(第27回)日本人の大航海、160年前の咸臨丸から始まった

(第28回)幕末、遣米使節が視察した東大設立の原点

(第29回)明治初期、中国経由の伝染病が起こしたパンデミック

(第30回)幕末の侍が経験した「病と隣り合わせ」の決死の船旅

(第31回)幕末、感染症に「隔離」政策で挑んだ医師・関寛斎

(第32回)「黄熱病」の死体を運び続けたアメリカの大富豪

(第33回)幕末の日本も経験した「大地震後のパンデミック」