『家族のもとへあなたを帰す』(重版出来!)
東日本大震災が1年経った時点で約1万6000人にのぼる犠牲者が身元を確認されている。膨大な数の犠牲者が名前を取り戻し、家族のもとへ帰ることができたという事実の裏側には、さまざまな立場の歯科医師たちによる献身的な身元確認作業があった。
遺体安置所での苦闘、津波によるカルテ流出の混乱、いまなお続けられている照合作業、そして身元究明システムの問題点……歯科医師たちの生々しい証言によって明かされる「3・11 身元究明」を記録したノンフィクション。
■ 2007年09月新刊発売
『家族のもとへ、あなたを帰す』(柳原三佳著・WAVE出版)
東日本大震災が1年経った時点で約1万6000人にのぼる犠牲者が身元を確認されてい る。膨大な数の犠牲者が名前を取り戻し、家族のもとへ帰ることができたという事実 の裏側には、さまざまな立場の歯科医師たちによる献身的な身元確認作業があった。 遺体安置所での苦闘、津波によるカルテ流出の混乱、いまなお続けられている照合 作業、そして身元究明システムの問題点……歯科医師たちの生々しい証言によって明 かされる「3・11 身元究明」を記録したノンフィクション。
プロローグ
第1章 遺体の「歯」が語るもの 歯科法医学者・斉藤久子の証言
第2章 凍りついた口を開いて 岩手県警察歯科委員・菊月圭吾、熊谷哲也の証言
第3章 泥まみれのカルテ 釜石市 ささき歯科医院 院長・佐々木憲一郎の証言
第4章 名前を取り戻した遺体 岩手県警察歯科委員・狩野敦史の証言
第5章 ”原発下”という戦場で 福島県歯科医師会・工藤祐光、千葉県警察歯科医師会・大森基夫の証言
第6章 遠く離れた場所で闘うものたち
第7章 「使命」と「責任」の原点
エピローグ
取材を終えて